料理・味5.0
雰囲気5.0
接客・サービス5.0
コストパフォーマンス5.0
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新涼の夕暮に店を訪れると、露芝をあしらった単衣の訪問着の女将と料理長が温かく迎えてくれた。先付は、秋の彩りを添える香ばしい銀杏を赤飯に散らした一文字。続く椀物は、焼き梭子魚(かます)と白髪素麺の汁。澄んだ汁に梭子魚の旨味と柚子が奥行きを醸し、繊細な白髪と調和して割烹らしい端正な風味。そして虎河豚の薄造。締まった刺身の淡白だが清冽な旨味と食感が舌に心地良い。酒の肴に最高。真打ちは、解禁を迎えた伊勢海老の雲丹醤油焼き、思わず箸も弾む。ぷりぷりとした伊勢海老の歯応えと上品な甘味、雲丹の濃厚な旨味と磯の香が重なった贅沢な一品に舌鼓。最後は「和とどろき」特製、牛フィレの肉豆腐。馴染み深い料理名だが、極厚の牛フィレから染み出た上品な脂と極上の割下とがマリアージュし、豆腐を高級割烹の絶品に変えた。新米の友は旬の走りである秋刀魚の塩焼きに南関揚げの味噌汁も嬉しい。香の物は梅干しと野沢菜。和食好きには堪らない幸福な締めのご馳走。デザートは桃のシャーベットとシャインマスカット。果肉が入った桃の清涼な甘味と爽やかなシャインマスカットの風味。料理の記憶を美しい余韻と共に楽しめる一品。一皿ごとに趣を凝らし、隅々にまで心を配る料理長の確かな技と、食材への愛情が感じられる膳を堪能いたしました。お陰様で酷暑の疲労も癒やされました。馳走様でした。












