長年評判を聞いていて、行きたいと思っていたお店に、やっと伺うことができました。今回のお席はカウンターで、ご主人の動きを見ながら、従妹とおしゃべりをしながらお昼から日本酒が進み、大変幸せな時間を過ごすことができました。
一品ごとのお料理の感想を書きますので、先入観なしに訪問される方はスルーしてくださいませ。
先付が目にも美しい八寸で、季節のお雛さまの器や三色団子を模した串にテンションが上がりましたが、ひとつひとつのお料理に手が掛けてあり、始めから感動しました。冷たい風の日だったのですが、お椀代わりの粕汁でお腹の中から温まり、深いお出しの香りと京白味噌の風味に癒される思いがしました。小さな箱寿司は贅沢で大変美しく、ここでご飯が出たことで、最後まで日本酒で酔うことも無がったのかもしれません。ふぐはお酢のもの仕立てで、食べ応えのある、ごろっとした身に、季節のきんかんの薄切り合わさり良い香りでした。石焼きで供された鮑は、磯焼きのわかめの香りが香ばしく、生ゆばをサッと焼いたものと楽しみました。茹で毛ガニは、仕入れの個体が1kg超えの大きさだったそうで、寒い時期ならではのお味の濃さで、蟹味噌と共に大変美味しかったです。次に、今まで日本料理で出会ったことの無い一品、小さなメンチカツサンドが出て、変化球に笑ってしまいました。こだわりの九州産(鹿児島だったかしら)のお肉でメンチカツを作り、極薄いパンに挟んであり、決して重過ぎず、美味しくいただけました。釜炊きのご飯は、春らしい筍ご飯で、赤だしのお味噌汁と香の物で、ほっこりしましたが、食べきれず、残ったものを持ち帰らせてくださいました。デザートは、苺のジュースに、かぼちゃのお汁粉、お薄で締め、大満足で感動の日本橋コースでした。
そして、おしゃべりの従妹と合わせてくださるご主人のお人柄・おしゃべりが楽しく、良い意味で京懐石の緊張感を感じることなく、最初から最後までリラックスして過ごすことができました。カウンターでお懐石、とても良いです。再訪したいと思うお店でした。