料理・味5.0
雰囲気5.0
接客・サービス5.0
コストパフォーマンス5.0
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京都駅から徒歩15分ほど。木屋町正面を東へ進んだ鴨川のほとり、任天堂創業の地に建つホテル「丸福樓」併設の天ぷら店です。 丸福樓は、1930年に建てられた旧任天堂本社の事務棟・住宅棟・倉庫棟を活かしながら、安藤忠雄氏が設計監修した新築棟を加えて構成されています。当時の建物や意匠が随所に残されており、館内に入った瞬間から昭和初期の風情と任天堂創業期の歴史を感じられます。食事だけでなく、この場所を訪れること自体に特別な価値があると感じました。 店内は白木のカウンターを中心とした、落ち着きのある上品な空間です。目の前で職人さんが一品ずつ丁寧に揚げてくれるため、調理の様子や油の音、揚げたての香りまで含めて楽しめます。高級感はありますが、過度に堅苦しい雰囲気ではなく、ゆっくり食事を味わうことができました。 料理には、京都を中心とした地元農家さんの新鮮な野菜や、季節の魚介などが使われています。天ぷらの衣は薄く軽やかで、素材の香りや甘み、食感がしっかりと引き出されています。品数が続いても油の重さを感じにくく、一品ごとに異なる味わいを楽しめるのが印象的でした。 天つゆや塩、大根おろしなど、それぞれの食材に合う食べ方を丁寧に案内してもらえるため、天ぷらに詳しくなくても十分に楽しめます。天ぷらだけではなく、先付けやお造り、一品料理、食事、赤出汁、香の物、甘味まで、コース全体の流れもよく考えられていました。 食事は17時開始と19時開始の一斉スタートです。基本は全12品のおまかせコースで、19時からは、より品数の多い全17品のコースも選べます。一品ずつ最も良い状態で提供するための一斉スタートなのだと思います。料理の提供間隔も心地よく、食材や調理方法の説明も分かりやすいものでした。 スタッフの方々の接客も丁寧で、料理を出すタイミングや声掛けにも細やかな気配りを感じます。歴史ある建物、落ち着いた空間、季節の食材を活かした天ぷら、温かい接客のすべてが調和した素晴らしいお店でした。 観光で京都を訪れる方はもちろん、京都に住んでいる方にもおすすめしたい一軒です。季節が変われば使われる食材も変わるため、また別の時期にも訪れたいと思います。













