森宮グルメさんのクチコミ一覧
投稿日:2026/03/20
利用日: 2026/03/15 ディナー
プラン名:

鮨 割烹

  • 5.05.0
  • 料理・味55
  • 接客・サービス55
  • お店の雰囲気55
  • コストパフォーマンス55
  • ご利用シーンー
  • 5.05.0
  • 料理・味55
  • 接客・サービス55
  • 雰囲気55
  • コストパフォーマンス55
  • ご利用シーンー
三月中旬の日曜夜。冬と春の境目のような空気が、日比谷を静かに包んでいた。人通りは穏やかで、どこか余白のある時間。わずかな温もりを含んだ風に背を押されるように、ザ・ペニンシュラ東京の回転扉を押す。
四階の割烹 瑞兆は、香港で星を得た系譜を引き、日本で静かに息づいている。三百年の檜のカウンターと組子細工がつくる緊張感は揺るがず、名のとおり「良き兆し」を予感させる空気が満ちていた。昨年十二月に味わったおまかせの記憶が離れず、再びここへ戻ってきた。
この日の鮨割烹コースは、春をなぞるように進む。
・前菜 花見の宴(桜鱒の黄金焼き、河豚の煮凝り、筍の土佐煮、うるいのお浸し)
花見の宴を思わせる前菜は、桜鱒の香ばしさ、河豚の煮凝りの静かな旨味、筍の歯触り、うるいの軽やかさが一体となり、視覚と味覚に季節の輪郭を描く。
・肉物 和牛ヒレカツ
淡い桜色の断面を保ちながらしなやかにほどけ、木の芽塩と山葵が香りと緊張を添える。
・椀物 蛤のお吸い物
白く澄んだ蛤の椀は、ふくよかな出汁とともに身の甘みが静かに広がる。
・お造り 初鰹
赤身の切れ味と炙りの香ばしさが対照を成す。
・一品 蛍烏賊のなめろう寿司
濃密なコクと酢飯の酸が心地よく重なる。
・鍋物 ずわい蟹の豆乳鍋
やさしい甘みの中に、菜の花のほろ苦さや舞茸の香りが奥行きを与える。
・寿司(鮪赤身、桜鯛、イクラ、中トロ、穴子、雲丹と本まぐろの手巻き、お椀)
握りへと移ると、流れはさらに研ぎ澄まされる。鮪赤身の切れ味、桜鯛の繊細な甘み、弾けるイクラ、ほどける中トロ、ほろりと崩れる穴子。そして雲丹と本まぐろの手巻きが、濃密でありながら軽やかに締めくくる。すべてが過不足なく重なり、静かな高まりを描いていく。
・デザート 牛乳わらび餅と桜アイス最中
やわらかな余韻を添え、席を立つ頃には、時間そのものが静かに整えられていた。
螺旋階段を降り、外へ出ると、夜気はやわらかく春の気配を含んでいる。日比谷の灯りの中を歩きながら、先ほどまでの味わいが断片のように蘇る。振り返ることはない。ただ、確かにそこにあった時間だけが、静かに残り続けていた。
是非また伺わせていただきます。ご馳走様でした。
店舗からの返信
森宮グルメ様
先日はご来店いただき、誠にありがとうございました。
お食事、ご満足いただけたようで何よりでございます。
割烹料理と鮨のコースのいいとこ取りな今回の「鮨割烹コース」は、途中から始めたものですが大変ご好評いただいております。
今月はお花見をイメージした桜尽くしのコースで、店前の廊下にも桜を飾り、目でも楽しんでいただけるものとなっております。
これからもお料理はもちろんのこと、皆様におくつろぎいただける空間をご提供できるようスタッフ一同励んで参ります。
またのお越しを心よりお待ち申し上げております。
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