期限ぎりぎりですが、当日のことを思い出しながら口コミをさせて頂きます。店を訪問すると、スタッフの方に温かく迎えて頂きました。そして、今までと同じようにテンポ良く料理を出して頂きました。今回もどの料理も抜群においしかったです。今回も最大の衝撃は、やはりパスタの絶対的なおいしさでした。パスタの種類がいろいろ選べるので、他のパスタも素晴らしくおいしいだろうと想像しながらも、今までと同じように「ブラウンマッシュルームのラグーソース フェデリーニ」を注文しました。スタッフの方にお皿をテーブルに置いて頂いた時から、とにかく香りが溢れ出していて、パスタを頂くとあまりのおいしさに「おいしい！おいしい！」と連呼して、うなりながら頂きました。衝撃的なおいしさの物を頂くと、なぜか手や腕が鳥肌になり、しびれるような感覚になるのですが、久しぶりにこの興奮や感動をさせてもらいました。自分の前回の投稿の内容が「少し強調しすぎだよ」と話していた同伴者も、心からそのおいしさが理解できたようで、「全くその通りだった」と話していました。
お店を離れる時間になったのですが、スタッフの方からお聞きしたところ、シェフは本日お店にいらっしゃらず、息子さんがお店を取り仕切っていらっしゃったということでした。片岡シェフが作ったパスタだからこそ、あれほどの衝撃があったのだと思っていたのに、他の方が作っていたとは全く気づきませんでした。今からかなり前にテレビでアルポルトの様子が放映されたのですが、「パスタだけは絶対に作らせてもらえない」と息子さんが話している様子が印象的でした。同じ材料を使っても、どうしても味が変わってしまうという説明だったと思うのですが、それから、息子さんが努力を重なて、シェフと全く遜色ない味を受け継いでくれたのだと思います。自分には今から5年くらい前まで通いつめていたイタリアンのお店があり、そこで頂くパスタはどれも世界一とも思える味わいでした。ところが、不慮の事故でそのお店のシェフは亡くなってしまい、味も受け継がれることはありませんでした。心から残念で哀しい思いをしましたが、そんなことがあったので、味を引き継ぐということの大切さが身にしみてわかります。また、決して妥協しなかった片岡シェフの信念があったからこそ、息子さんが遜色ない味を引き継いだのだと思います。次回の訪問を今から楽しみにしています。

何度も訪問させていただいていますが、いつも岡本シェフの温かさがお店全体を包み込んでいるように感じます。また、いつも通りだと思えるからこそ、おいしく感じ、ホッとさせられることも多いです。肉料理に付いている野菜の一つ一つがいつもおいしいと感じられるのは、岡本シェフの目が行き届くペースで、そして細部にまで心を込めて仕上げていただいているからだと思えます。だからこそ、その一皿を出していただくのに時間が必要だと理解できます。
今回は仕事がその後に入っていたので、いつもよりも早く訪問しました。時間に余裕がある時は必ずメッセージプレートをお願いするのですが、今回はそこまで余裕がないと思ったのでお願いしていませんでした。訪問してから間もなくスタッフの方に「今日は時間に余裕はありますか」と尋ねられ、「この後に用事がありますが、それに間に合うように時間を組んだつもりです」と答えました。その後は、ゆったりとした時間を過ごしながら、スペシャリテのポロ葱のテリーヌも、大好きなフォアグラのポワレも、優しいソースの魚料理も、焼き目の断面が美しく味わい深い肉料理も、いつも通りおいしく一口一口味わっていただきました。デザートの時間になり、選んだケーキが届くのを待っていたところ、サプライズで岡本シェフがいらっしゃって、毎回お願いする「いつもありがとう！」の文字を書き入れた美しいメッセージプレートをテーブルに置いて、「今回は本当に自分の気持ちを込めました」と笑顔たっぷりでお茶目に話していただきました。誕生日などの特別なイベントごとはないのですが、心からのおもてなしをしていただいたことに、同伴者とともに感激いたしました。お店から離れる時も、いつも通り岡本シェフに見送っていただきましたが、大切なお体なのでまた火傷などしないよう願っています。やはり、このお店は家族や親友などの大切にしたい人と訪れるのにピッタリだと思います。 今から次回の訪問を楽しみにしています。

イタリアンのお店で今後も通い続けたいと思うお店はいくつかありますが、スペシャリテの鮮魚のアクアパッツァがどんな物か頂いてみたいと思い、今回初めて訪問しました。まず、お店の中が想像よりもはるかに広くてびっくりしました。しかも、雑然とした感じは全くなく、テーブルの配置で感染症対策をしているとわかるもので、店内の空気の透明度が高いと感じました。スタッフの方々の年齢は若めだなと思いましたが、意欲的に仕事をこなされていて好印象を持ちました。当日はいくつかのテーブルでお誕生日などのお祝いがあり、華やかな雰囲気で、どのテーブルも笑顔が並んでいました。
ドリンク付きのコースを選んだのですが、ノンアルコールのスパークリングワインを選べたのは驚きでした。他のお店で頂く物と比べるとやや甘みが目立ちましたが、十分楽しんで食事を楽しめました。鮮魚のカルパッチョは、鮮度を十分感じられるもので、季節の温かい前菜もおいしく頂いた記憶があります。パスタはしびれるほどおいしいとまではいかなくても、十分おいしいと感じて頂けるもので、次のメインの鮮魚のアクアパッツァが楽しみになりました。ただ、そのアクアパッツァが残念でした。あさりもスープもしっかり入っていましたが、鮮魚の形が崩れていて、鮮魚の量も少なかったです。三切れくらいだったと思います。それでもスペシャリテだと思って、まずスープから頂いたら、塩味が強すぎて、鮮魚の味わいは全く感じられませんでした。これまでが良かっただけに残念に思いました。食事の開始が遅かったこともあり、多くの先客が引き上げた頃にメインが出てきたので、大味になってしまったのかと考えてしまいました。また、隣の席の方がシェフと知り合いだったようで、当日はシェフが他の場所に出張しており不在にしているというベテランスタッフの説明があり、その声が聞こえてきたのですが、それも関係しているのかもしれないと考えました。その後に、デザートが出てくるはずでしたが、なぜか肉用のナイフ・フォークが置かれて、しばらくそのままだったので、その説明をしたら、デザートの準備をして頂くことになりました。これも残念だった点です。ただ、全体として満足度が高く、長く愛されているお店なんだと理解できました。

仕事が忙しくてなかなかクチコミをすることができませんでしたが、クチコミをすることができる最終日になってしまいました。それでも、どうしてもコメントを残したいと思い、当日のことを思い出しながらコメントさせて頂きます。
毎回頂いて感じるのは、コース全体として素材本来のおいしさが引き出されていて、しかも優しい味わいだということです。今回も前菜のメダイの新鮮さが際立っていたり、メインの肩ロースの焼き色が美しかったり、デザートの無花果の風味があふれていたり、同伴者も心から満足していました。そして、パスタは手打ちのタリアテッレがとにかくおいしく、そこに蝦夷ジカのラグーの旨味が重なり、さらに新ゴボウのソースがくせもなく味全体をまとめていて、一口一口頂きながら、手先から腕全体がしびれて興奮するほど感激しながら、至福の時を過ごしました。パスタが大好きで、いろいろなイタリアンのお店に通ってきましたが、手打ちパスタそのもののおいしさは、他のどのお店よりもおいしいと思います。
また、前回にんにくとオリーブオイルをたっぷり使った乾麺のペペロンチーノを注文させて頂きましたが、他の手打ちパスタのおいしさがあまりにも衝撃的で、かなりの差があると感じ、是非とも手打ちパスタでお願いしますとお伝えしたところ、シェフに快く応じて頂き、今回ようやく念願が実現しました。久しぶりに心からおいしいと思えるペペロンチーノを頂いて、あまりのおいしさに「おいしい！おいしい！」と連呼して、うなりながら頂きました。手先から腕全体がしびれて興奮するほど感激しました。ただ、同伴者はより濃い味付けが好みのようで、一口目を頂いた段階で「にんにくの味がもっと欲しい！」と感想を述べていて、自分もその方がもっとおいしくなると感じました。以前とあるお店で注文したペペロンチーノは、世界一とも思える味わいでしたが、辛いはずのペペロンチーノがなぜか一口目に甘さを感じました。5年くらい前の不慮の事故でそのお店のシェフは亡くなっていて、もうその味を頂くことはできなくなり、その味に匹敵するペペロンチーノをいろいろ探し求めて、星付きのお店でペペロンチーノを注文したこともありますが、残念ながら満足できずにいました。今回の訪問で、初めてその味に匹敵するペペロンチーノに出会えました。願わくは、にんにくをさらに増やしたペペロンチーノを次回に頂きたいです。

もちろん以前から知っているお店でしたが、なかなか訪問できずにいました。ところが、シェフが監修したセブンイレブンのパスタをいただいて、コンビニのパスタの次元をはるかに超えるおいしさに圧倒されて、初めてお店を訪問したのが昨年の12月でした。その時、すべての料理がおいしいと感じられ、さらにパスタのおいしさがとてつもなく、決して忘れがたいものだったので、今回再訪させていただきました。
お店に到着すると、スタッフの方から「確か前回はあちらの方の席に座られましたよね」と声をかけていただき、確かにその通りだったので、びっくりしました。有名店だからこそ、毎日多くの人が訪れているだろうに、たった一度だけの客の存在を覚えていてくれたことに心温まりました。スタッフの方々に次の料理の準備をしていただいたり、水をついでいただいたり、必要なことを察して動かれているのがわかりました。一流のお店は料理だけでなく、スタッフの方々も違うんだなと感じました。
今回の料理もすべておいしかったです。鮮魚のカルパッチョ仕立ては、素材の鮮度がよく、爽やかに感じられました。とうもろこしの冷製スープは、夏の時期によく出される料理だと思うのですが、食感にアクセントがあり、他のお店のものとは違います。クレープ “ラニエリ風”は、濃厚なチーズの旨味に圧倒されました。イカのグリルとイカ墨の焼きリゾットは、リゾットのこげ具合が絶妙で、イカの香ばしさも強烈でした。
今回も最大の衝撃は、やはりパスタの絶対的なおいしさでした。前回と同じ「本日のパスタ」を選びました。おそらく「ブラウンマッシュルームのラグーソース フェデリーニ」だと思うのですが、自分も同伴者も、あまりのおいしさに「おいしい！おいしい！」と連呼して、うなりながらいただきました。衝撃的なおいしさの物をいただくと、なぜか手や腕が鳥肌になり、しびれるような感覚になるのですが、久しぶりにこの興奮や感動をさせてもらいました。メインはミラノ風カツレツでしたが、こんなにホクホクしていて、旨味が凝縮されているカツレツは初めてでした。
最高の食事を終えて、お店を出る時に、シェフに挨拶していただきました。どのお客さんも大満足なわけですが、シェフはその様子を活力にされている様子で、こうして一流のお店は続いていくんだなと感じさせられました。また訪問させていただきます。

何度も訪問させていただいていますが、いつも岡本シェフの温かさがお店全体を包み込んでいるように感じます。また、いつも通りだと思えるからこそ、おいしく感じ、ホッとさせられることも多いです。
スペシャリテのポロ葱のテリーヌはいつも通り酸味が効いていて、ここでしか食べられない絶妙なバランスの味を楽しみました。自分も同伴者も大好きなフォアグラのポワレは、その旨味の威力で腕に鳥肌が立って、一口一口震えながら頂いて、至福の時を過ごしました。魚料理の外はパリッと、中はホクホクとした食感や優しい酸味の味つけも、いつも通りおいしくいただきました。肉料理のきれいな色味の断面や、肉そのものの旨味、ペリグーソースのコクもいつも通りで、一口一口味わっていただきました。いつも通りの抜群のおいしさで、最高の料理を出していただきました。
今回は、誕生日などの祝い事で訪れるお客さんが多かったです。小さなオルゴールを鳴らしながらその場を盛り上げる岡本シェフの姿を何度もお見掛けしました。本当においしい料理をいただけたということもあり、どのお客さんもうれしそうで、楽しそうで、ゆっくりと穏やかに流れる時間を過ごしているようでした。
料理の提供時間についてのコメントを見かけることもありますが、一般的なお店と同じように考えない方がいいと思います。提供時間を1時間半から2時間くらいで設定していたり、ある時間を越えての滞在ができないと予め明記しているお店もありますが、こちらでは料理の提供にそれ以上の時間がかかります。一つ一つの料理の提供時間の間隔も長くなりますが、その分一つ一つの料理がどれも心からおいしいと思えます。つまり、それは岡本シェフの目の行き届いたところで、磨き上げられた一皿一皿をお出ししていただいているからです。例えば、肉料理に付いている野菜の一つ一つがおいしいと感じるのは、それだけ細部にまで心を込めて仕上げていただいているからだと思えます。
心からおいしいと思える料理をいただいている時はもちろん、その合間の時間がたくさん与えられているのであれば、清潔で居心地の良い空間で、心ゆくまで同伴者と会話を楽しめるということで、ハレの日の食事というぜいたくな時間を過ごせるという意味で、家族や親友などの大切にしたい人をお祝いするのにピッタリのお店だと思います。 今から次回の訪問を楽しみにしています。

数年に一度あるかないかというほどの残念な訪問になりました。期待はずれにも程があるというものです。まず、来店してすぐに他の客がいないことに驚かされました。また、ホールのスタッフが一人だけで、他のスタッフと話している様子は伺えませんでした。店内はそれなりの広さがあり、豪華な装飾でしたが、照明が暗く、不気味に見えました。同伴者と席に着く時に、スタッフから「レディーファーストなので」と勝手に席を指定されたり、高圧的に「早くナプキンを使う」ように求められました。ドリンクを注文する時に「全然オーダーがないので、ノンアルコールのスパークリングは置いていない」と聞かされて、あ然としました。コース全体の説明もなく、いきなり前菜を持ってこられ、酢漬の3種が同じような味付けで、素材の新鮮さも感じませんでした。このタイミングで、水を頂こうと思ってお願いしたら、「ガス入りかガス抜きか選んで追加注文してもらうしかない。せっかくの料理なのですから、水道水というわけにはいかないので」という説明を受けました。水を追加オーダーするのが前提の一流店を、今まで何度も利用していますが、スタッフが1人、客が2人のこの寂しい空間で、水も出せないものかと憤慨し、水はオーダーしませんでした。次の魚料理も肉料理も、皿は温まっておらず、その場で調理された物のようには思えませんでした。ソースは悪くないが、何せ熱が足らず、冷や飯を食わされたような思いを抱きました。デザートの桃のコンポートは、他の有名店で頂いた物よりも糖度が明らかに低く、たいした印象は残りませんでした。ドリンクでアイスコーヒーをオーダーしようとしたら、「アイスコーヒー用の豆を置いていない」という理由で、かなり渋いホットコーヒーを出されました。最後の会計の時に「オーナーシェフに挨拶したい」と伝えたところ、「若い衆はみなやめてしまい、オーナーシェフと2人でやっているので無理だ」という趣旨の話を頂いたり、レシートを示されて支払いをする時に、「レシートは渡せない、そうでないと機械をゼロにしないといけなくなる」という意味不明の説明を受けて、仕方なく領収書を頂きました。ドアが閉まったらそれまでで、見送ってもらうことはありませんでした。これほどまでに客をないがしろにして、高額の飲食代を請求するのは、正直許しがたいとさえ思いながら、店を後にしました。当然、再訪などありえません。

今回が初めての訪問で、少し道に迷いましたが、お店のある通りまで出ると、大きな楠があるのを確認できました。お店の中に入ってからも、楠を見ながら食事をすることができて感激しました。幹の太さもすごいですが、高さがどこまであるのかわからないほどの大木に圧倒されました。「この楠があるから、お店をここにしようと決めました」というオーナーシェフの言葉が印象的でした。
本来は3月に訪問する予定でしたが、事情があってキャンセルせざるを得なくなり、がっかりしていましたが、同伴者が思ったより早く回復でき、今後の取り組みの励みにしてほしいという思いもあり、今回訪問することにしました。
前菜を出して頂き、素材本来のおいしさを引き出そうとしているのがわかりました。メイチダイなどの素材が、新鮮で爽やかな印象で、新ショウガのソースがお腹をすっきりさせてくれる。同伴者もおいしいと喜んでいました。
パスタは2種類出して頂き、大満足でした。サクラエビの風味のバヴェッテは、サクラエビの香りが立っていて、艶のあるバヴェッテのおいしさに絡んでくる感じで、久しぶりに手打ちパスタを堪能することができました。そして、カペレッティは仔羊のラグーソースとの絡みが絶妙で、その旨味に手がしびれて興奮するほど感激しながら、一口一口頂く至福の時を過ごしました。
料理も堪能いたしましたが、サービスも忘れられません。料理や水を持ってきて頂いたり、きれいに食べ終わったお皿を下げて頂くタイミングなど、しっかりとした接客を受けることができました。同伴者も「こんなの久しぶりだと思う。完璧だった」と話していました。いろいろ大変だった同伴者にとって、丁寧で心のこもった接客を受けることは、それだけで貴重でありがたいものでした。また、自分にとって忘れられない料理人について、他では聞けない貴重な話をして頂いたことも印象に残っています。
お店を出てからも、大きな楠をすぐそばで眺めていましたが、この楠をこれから何度も訪れて見ることになるんだろうなと考えながら、駅までの帰り道を進んでいきました。たくさん食べたはずなのに、胃がもたれていないのは、自然の素材を引き出す優しい味付けによるものだと思いましたが、時にはにんにくをこれでもかと効かせたパンチのある旨味に圧倒されてみたいなとも思いました。次回の訪問が近づいていますが、今から楽しみにしています。

何度も訪問させていただいていますが、いつも岡本シェフの温かさがお店全体を包み込んでいるように感じます。また、いつも通りだと思えるからこそ、おいしく感じ、ホッとさせられることも多いです。
いつも通り清潔感のあるテーブルの上に、いつも通りナプキンがオシャレに畳まれていましたが、お店を最初に訪れた頃に、同伴者がナプキンの畳み方について気さくなスタッフに尋ねていたことを思い出します。
スペシャリテのポロ葱のテリーヌはいつも通り酸味が効いていて、ここでしか食べられない絶妙なバランスの味を楽しみました。自分も同伴者も大好きなフォアグラのポワレは、その旨味の威力で腕に鳥肌が立って、一口一口震えながら頂いて、至福の時を過ごしました。魚料理の外はパリッと、中はホクホクとした食感や優しい酸味の味つけも、いつも通りおいしくいただきました。肉料理のきれいな色味の断面や、肉そのものの旨味、ペリグーソースのコクもいつも通りで、一口一口味わっていただきました。もうお腹いっぱいなのに、チコリコーヒーのババロワをいただくとすっきりとして、その後のワゴンデザートもたくさんいただきました。
今回いつもと少し違うと感じたのは、誕生日などの祝い事で訪れるお客さんがいなかったということです。昨年の夏に訪問した時も、誕生日のお祝いをするということで、小さなオルゴールを鳴らしながらその場を盛り上げる岡本シェフの姿をお見掛けしましたし、訪れるたびにそういう温かい光景を目にしてきました。本当においしい料理をいただけたということもあり、どのお客さんもうれしそうで、楽しそうで、ゆっくりと穏やかに流れる時間を過ごしているようで、食事が終わってからすぐに会計を済ませて出ようとする方は見かけたことがありません。本当に忙しくされているだろうに、オルゴールを鳴らす係は絶対に他のスタッフに渡さないということなのか、いつも岡本シェフが自らされていて、しかもそれだからこそお店全体の雰囲気が温かいものになり、その場に居合わせた者全員が祝福してあげたいという気持ちにさせられるのも、このお店の魅力なんだと思います。家族や親友などの大切にしたい人をお祝いするのにピッタリのお店だと思います。
訪問した時期は、まだまだコロナが大変な頃でしたが、これから利用も増えると思います。今から次回の訪問を楽しみにしています。

今までに何度も訪問していますが、今回は同伴者も「少し残念だった」と話していました。店の雰囲気はあまり変わりありませんでしたが、接客をしている方の中で、何人か初めて目にする方がおられました。そのうちの一人に担当していただいたのですが、片手でパン皿を持ちながら、もう一つの手でオリーブの酢漬の入れ物をフォークを引きずりながら運び、フォークをテーブルに落としても気づかずにそのままにしている様子を見て、がっかりさせられました。自分にとって「ハレの日の食事の中でも、特別な時」に伺うお店なので、こういう光景を目にするとは想像していませんでした。
前菜はいつも通りだと感じられましたが、メインはさほどのインパクトがありませんでした。自分が頂いた肉料理は、他のお店でも当たり前に頂けるようなものと感じられました。また、同伴者は鮟鱇の料理を選んだのですが、「よくわからないような味で、おいしいという気持ちになれなかった」と話していました。
もちろん、うれしいこともありました。デザートの際に、以前お願いしたことがあるメッセージプレート（メッセージが書き込まれたホワイトチョコ）を用意していただき、それがちょっとしたサプライズだったり、アイスやシャーベットの華やかな様子や、タルトタタンを温めていただくような配慮もいつも通りでした、しかし、「ほんの少しずつ」と強調してお願いしたケーキが想像以上に分厚いもので、しかもマロンのケーキは以前と違い甘さが目立つ感じで、食べ進めるのが大変で、せっかくのケーキを残してしまうことになりました。
最高の料理とサービスを維持していくのは想像以上に大変なのかもしれませんが、次に訪れる時には「特別なお店」だと思わせてもらいたいです。