こだわりのおばんざいとお酒で和の魅力を存分に感じられるお店です。
店内はコの字型のカウンター席のみですが、ゆったりとした造りで落ち着きます。
手間がかかっている玉ねぎ皮の冷製スープや、やさしいお味の生湯葉生うにのべっこうあんかけ、新鮮な季節のお刺身と、見目にも美しいお料理が続きます。目玉と言っていいのは、おばんざい種六種盛り。見た目の美しさ、旬の素材、丁寧な仕事と和食ならではの魅力が満載です。小松菜とお揚げ、しし唐とじゃこの有馬煮、冬瓜蟹あん掛け、蒸し大山鶏胡麻ソース、出し巻き玉子、和風ピクルスと、季節の素材とガラスの器が涼し気でとても素敵。日本酒がよく合います。
魚のメインは長崎県産の黒むつの塩焼き。程よい脂とコクがあり、パリパリの皮の食感や絶妙の塩加減が絶品です。添えてある空豆も嬉しいアクセントに。お肉のメインは佐賀牛ロースのグリルです。ここで日本酒も愛山雨後の月純米吟醸にチェンジ。佐賀牛は柔らかくも歯応えがあり、お肉本来の味がしっかり楽しめました。お肉を小さくカットしてくれているのが、何気に嬉しいポイントです。塩、わさび、柚子胡椒、味噌ソースと、いろんな味で楽しみます。お気に入りは味噌ソース。香りもよく絶妙にお肉に絡んで最高です。雨後の月も足立かき沼別注品という希少なものだそう。
食事は海鮮ちらし寿司。鮪、鱒、白身などバランスよくて断層も綺麗。見た目もお味も、なんとも上品なちらし寿司です。最後にフラミンゴオレンジという珍しい焼酎をいただきました。
丁寧に説明してくれる板長さん、ベストなタイミングで供されるお料理。日本酒や焼酎をわかりやすく説明してくれる店長さん、お客さんはもちろん、蔵元さんへの思いも伝わってきます。最後まで和の情緒を感じられるお店でした。