地下鉄駅からすぐで交通至便、道路に面して広いガラス張りでカジュアルな雰囲気。お誕生会のグループがにぎやか。うちも含め3組ほどがお誕生会だった。料理は盛り付け、味ともいろいろと新しいが、きちんと調和している。和食のテイストもあるので食べやすい。スタッフは若いので、一瞬不安になるが、皆さんちゃんとしていて、こちらも余計な気を遣わないで済むほどよい距離感。グラスワインも種類が豊富なので、たくさん飲める人なら料理にあわせていろいろ楽しめそう。

お店の入るTHE THOUSAND KYOTOに宿泊予定で、当日、到着時間が読めず、あまり遠出が出来ない夕食だったのでホテル内の施設として選んだが、直前に宿泊先が変わってしまった。どうしようかと思いチェックするとすでにこちらの予約がいっぱいになっていおり、人気があるのかなと予約をそのままに訪問した。いまとなっては自分の選択を褒めてあげたい。クチコミを投稿しておいてなんだが、京都駅に近いのにホテルも含めて隠れ家的であまり知られて混んで欲しくないというのは些かわがままか。ホテルは入り口から京都の町並みの雰囲気を生かしながら中央吹き抜けに大きな階段を配した大胆な構造。（映画のロケに引き合いがありそう）店舗までは各種の表示が控えめというかほとんど目立たないがシンプルな配置で分かりづらくはない。内部も落ち着いた配置でテーブルの間隔も余裕がある。向かい合わせの着席だと間にアクリル板が入るのはご時世でしかたないが、まあ邪魔ではある。料理はそれぞれの材料に丁寧な味付け、仕事が施されていて、鱧や鮎の料理、鰹やスズキのお造りなど京都と初夏の季節感を生かしたものが続く。品数が多いので最後までたどり着けるかすこし不安だったが、適度な分量で最後まで美味しくいただけた。焼き物や燻製など絶妙なタイミングで調理配膳されるのは調理場と接客の方の見事な連携だと思う。外資の高級ホテルのサービススタッフがカツカツ、キビキビと働いています感いっぱいにサービスするのとは対照的に、仕事してます感なしに静かにそっとしかも的確に給仕される様子はさすがに京都と思わせられる。女性の御着物の帯に少しだけ見えるように着けられた帯留め？の飾りがとてもおしゃれ。海外の超高級ホテルの進出が相次ぐ京都で地元中の地元の京阪電車が経営するホテル。大手私鉄とはいえ、新幹線の駅などから離れていて近畿圏外の人にはあまりなじみがないが、こんどは是非ホテルのほうにも泊まってみたいと思った。